Monday, November 20, 2006

 

"Presidente legitimo"


 20日は、民主革命記念日なので祝日である。本来なら民主革命を祝う行事が行われるのだが、今年は特別。「大統領就任式」が行われるのだ。しかし、この「就任式」、本物ではない。本物は12月1日に行われる。この日は、7月の大統領選挙で負けたことになっているLopez Obradorが、ソカロで支持者を集めて自作「大統領就任式」を催すことになっているのである。
 「就任式」は3時からと聞いていたので、それに合わせて同居人Mくんと地下鉄で待ち合わせてソカロに出かけた。なかなか支持者が集まっている。もちろんデモや警察隊も。3時を過ぎても始まらないので、近くの人に訊くと4時半かららしい。だんだん人も大勢集まって来ているので、私は家に帰ってテレビで見ることにした。Mくんはソカロ周辺を散策。
 家に帰ると、ちょうどいいタイミングで「就任式」が始まっていた。Obradorに国旗色の帯がつけられ、"Presidente legitimo"に就任する宣言が行われた。"legitimo"は「正当、合法」という意味。テレビで見るとよくわかるが、ソカロは支持者で埋め尽くされている。
 メキシコの政治は他人事ではないのだが、負けたことになった候補者が「大統領就任式」を催すなんて、さすが"Mexico Magico"である、としか言いようがない(これは、「不思議の、魔法のメキシコ」というメキシコを表すための文句)。

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